

機械の摩擦摩耗で消費されるエネルギーは全地球で1年間に数十兆円と言われていま す。地球環境を考慮した工学技術が望まれている現在、これを低減させることは非常に 重要な課題となっています。そこで、機械的特性に優れたダイヤモンド状炭素膜(DLC膜) コーティング技術を用いて、耐摩耗性に優れかつ光透過性や耐熱性に優れたスーパー メカニカルコーティングの開発を行っています。さらに、使用エネルギーを「減らす」ことだ けでなく、エネルギーを「つくりだす」観点からも、Ⅳ属でワイドバンドギャップを有する炭 素材料は期待の大きい材料です。この観点からアモルファス炭素膜を利用した電子放 出源、太陽光発電素子の開発研究を行っています。 一方、使用エネルギー低減のためにはバルク材料の軽量化が極めて重要です。この課 題に対して、軽量・超高強度であるカーボンナノチューブ(CNT)複合樹脂材料の射出成 形及び成形品の機械的・電気的・熱的特性評価を研究テーマに据えています。CNT複合 材料の特性を理解するには、ナノレベルでの材料試験法の開発を行って名のメカニクス を確立する必要があり、共同でTEM中での材料試験法の開発を行っています。 さらに、金属バルク材料の軽量化・環境調和性向上を目指した塑性加工技術として、アルミ合金の 可変断面押出しや異種材料の接合技術の開発を行っています。